2月号 冬の全国大会プレーバック

初出場で初優勝を果たし、喜ぶ山梨学院大付イレブン

初出場で初優勝を果たし、喜ぶ山梨学院大付イレブン

全国高校サッカー

山梨学院大付(山梨)

初出場V 走り込み実った
川上純子=文・安藤佑=写真

第88回全国高校サッカー選手権が12月30日から1月11日にかけて、48校が参加して国立競技場などで行われた。4万3千人以上の観客が集まった決勝は、山梨学院大付(山梨)が青森山田(青森)を1-0で破り、初出場初優勝を飾った。初出場校の制覇は、東海大一(現・東海大翔洋=静岡)以来23年ぶり。大会得点王は、通算5得点を挙げたルーテル学院(熊本)のFW山本大貴(3年)が獲得した。

昨年の高校総体王者の前橋育英(群馬)や古豪の帝京(東京)、国見(長崎)が早々と姿を消す中、冬の国立を制したのは強化に乗り出して4年目の山梨学院大付だった。メンバーは、韮崎(山梨)を全国選手権で3度準優勝に導いた横森巧監督(67)が全国から集めた。FC東京U15や地域クラブ出身者が多くタレントぞろい。だが、昨夏は苦しんだ。練習試合でなかなか勝てず、プリンスリーグ関東出場をかけた大一番でも白星が取れなかった。主将のMF碓井鉄平(3年)は「自分の責任」と丸刈りにした。それを見た仲間も後に続いた。

≪※続きは紙面で≫

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男子決勝で21得点を挙げた明成の菊地大⑭

男子決勝で21得点を挙げた明成の菊地大⑭

ウインターカップ

男子 明成(宮城)

鍛えて勝負弱さ克服
斉藤健仁=文・写真

高校バスケットボールの頂点を決める第40回全国高校選抜大会(ウインターカップ)が12月23日から29日まで、東京体育館で行われた。男子決勝は創部5年目の明成(宮城)が全国高校総体(インターハイ)の王者・福岡一(福岡)を69-56で下して悲願の初優勝。女子決勝は大本命の桜花学園(愛知)が東京成徳大高(東京)を68-59で破り3連覇を達成した。

創部5年目の明成を率いるのは、仙台(宮城)時代に同大会を2度制した佐藤久夫監督(60)だ。「ボールも人も動くバスケ」を信条とし、「今年の3年生は一番期待していた学年。(全国ベスト4まで進んだ)先輩たちを超えろ」と指導してきた。

だが、昨年2月と6月の東北大会はベスト4、8月のインターハイもベスト8と敗戦が続く。村田翔(3年)=宮城・仙台一中出身=は「一番苦しかったのは2月の敗戦後。ボールを使わず3週間走ってばかりでした」と振り返る。

≪※続きは紙面で≫

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女子決勝で31得点20リバウンドと活躍した渡嘉敷来夢

女子決勝で31得点20リバウンドと活躍した渡嘉敷来夢

  

女子 桜花学園(愛知)

堂々3連覇 渡嘉敷、有終の美
斉藤健仁=文・写真

2年前、史上最年少の16歳で日本代表候補入りした、桜花学園の渡嘉敷来夢(3年)=埼玉・春日部東中出身=が高校最後の大会で有終の美を飾った。大会中は腹痛に苦しみ、「調子は良くなかった」と語る決勝でも31得点20リバウンドとチームを牽引。ゴール下での柔らかいプレーで得点を重ね、高校3年間の成長の跡を見せた。

井上真一監督(63)も「日本の(女子)バスケ界を変えてくれる子」と太鼓判を押す。191㌢の大型センターは「(2012年の)五輪のことは考えていません。(4月から入団する)実業団で新人王を取ります!」と力強く語った。来夢の夢はまだ道半ばだ。

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優勝の瞬間、喜びを爆発させる東福岡フィフティーン

優勝の瞬間、喜びを爆発させる東福岡フィフティーン

全国高校ラグビー

東福岡(福岡)

大会史上最強の攻撃力
斉藤健仁=文・写真

「花園」こと第89回全国高校ラグビー大会が12月27日から1月7日まで、大阪・近鉄花園ラグビー場などで行われた。昨春の選抜大会を制した東福岡(福岡)が、初優勝を狙う桐蔭学園(神奈川)を攻守にわたり圧倒。5トライを挙げ、31-5で2年ぶり2度目の栄冠に輝いた。

初戦から圧倒的な攻撃力を見せて大会史上最多得点274を記録した東福岡。だが、谷崎重幸監督(51)は「(大会中に)相手に4トライしか奪われなかったディフェンスを誇りにしたい」とフィフティーンをたたえた。

全国的にラグビースクールの盛んな福岡県にある東福岡は、高校日本代表候補8人を擁しており、谷崎監督が「攻撃は勝手にやってくれる」というほど個人能力の高い選手が多い。しかし、「ディフェンスからのラグビー」を掲げ、毎日約2時間の全体練習の7~8割をディフェンスに充ててきた。「最後の10分間を想定したゴール前でのディフェンス練習は欠かしませんでした。その成果が出た」と、主将のPR垣永真之介(3年)=福岡・原中出身=は胸を張った。

≪※続きは紙面で≫

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2トライを決めた東軍の井上愛美(右から2人目)

2トライを決めた東軍の井上愛美(右から2人目)

女子も花園でトライ!

7人制マッチ開催
白井邦彦=文・写真

2016年の夏季五輪から正式種目となる7人制ラグビー。その普及や女子日本代表の強化を目的としたエキシビションマッチが、12月27日の開会式直後に近鉄花園ラグビー場で行われた。

参加したのは全国から選抜された22人の女子高校生。関東と関西を中心に、北は青森、南は長崎から選手が集まり、東西に分かれて戦った。結果は西軍が22-17で東軍を下した。7分ハーフという短い時間ながらも、激しいタックルや華麗なステップで約1500人の観衆を沸かせた。

大阪・同志社香里1年の堀内春香(大阪・同志社香里中出身)は「きれいな芝の上で、しかも大観衆の前でプレーできて感動」と笑った。また、2トライを奪った千葉・鎌ケ谷3年の井上愛美(千葉・旭中出身)は「花園が女子にとっても聖地になるようにこの取り組みを継続させてほしい」と希望を口にした。東軍の加藤直子監督は「将来の女子ラグビー界にとって、いい一歩が踏み出せた」と少し目を潤ませていた。

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