スポーツのための栄養学

第14回 冬場の体調管理について(07年12月号掲載)

補食の見直し

冬場は風邪をひいたり、体重が増えたりする選手が多いのではないでしょうか。風邪や体重の増加によって、練習中の疲労度が増えたり、疲れやすくなったりと、練習が思うようにいかなくなったりします。また、春先の練習や試合に悪いコンディションで臨むことにもなりかねません。今回は運動選手の冬期練習中の体調管理について考えます。

風邪の予防にはまず、外出後、食事前、練習後などに、小まめにうがいと手洗いすることを心掛けてください。

定期的な体重測定を

体調管理のためには定期的な体重測定も必要です。日本のトップアスリートの間では、体重測定が習慣化されています。体重はコンディショニングの指標となり、体調を簡単に把握することができます。体重測定はアスリートに欠かせません。

風邪の予防、体重調整を図るためには、食事について考えることも必要です。朝、昼、夕の食事と間食について見直してみましょう。また、日常生活では、練習時間が短くなり、その分、家で休養する時間が長くなったという人もいるのではないでしょうか。家にいると、つい間食をしてしまうという選手はいませんか?

間食の量や内容

まずは朝、昼、夕の食事以外の間食から見直してみてください。風邪気味、体重が増えてきたと思う人は、間食の量や内容が変化していませんか?

夏場はスポーツドリンク、飲料、アイスなどが多くを占めていたのに対して、チョコレート、菓子パン、ケーキ、クッキーなどに変わり、思っている以上に高エネルギーとなっているのかもしれません。これらの間食は体調を整えるビタミンやミネラルがほとんど含まれていません。食生活全般でみると栄養バランスが偏ってしまいます。

補食の見直し

また、スポーツ選手には、食事と食事の間に間食(菓子など)を取るのではなく、補食を取ることを勧めます。補食とは本来、糖質性の食品と水分を取ることです。

そこで、補食の量について確認してみてください。練習量が多くないにもかかわらず、補食量が練習量の多いときと同じ、あるいは多くなっていませんか? 練習量が少ない場合には、補食の量を少なくしたり、補食をやめて練習後なるべく早めに食事を取るなどしてください。

さらに補食の内容も見直してください。ミカン、リンゴ、オレンジ、グレープフルーツなどの果物をお勧めします。補食にも適していて、風邪の予防にもなります。冬場の体調管理では、補食の見直しも必要です。

(亀井明子=女子栄養大非常勤講師、国立スポーツ科学センター研究員)